大喜利ライブ密着ドキュメンタリー
我々「密着べったりドキュメンタリー」は新進気鋭ブロガーシラオサに密着した。
都内某所朝11:00
取材班「おはようございます」
シラオサ「おはようございます」
今日は大喜利ライブ開催に向けての打ち合わせが行われる。シラオサの顔は眠たそうだった。
11:30
シラオサ「えー今日の打ち合わせは主に大喜利ライブのセットリストについてですね。お手元の資料を見ていただきたいんですけど、今回意識するのは笑いの山です」
大喜利セットリスト
1、掴み あるある
2、盛り上がり こんな○○は嫌だ
3、しっとり 言いそうなこと
4、技巧派 写真でボケろ
MC
5、盛り上がり 会話型大喜利
6、抱腹絶倒 写真でボケろ
7、盛り上がり 悲惨な○○
【アンコール】
WC
8、しっとり ○○になんて書く?
9、しっとり壮大 こんな○○は嫌だREMIX ver(天丼)
シラオサ「常に大笑いを目指すのは前回の大喜利ライブで不可能だと実感しました。そこで自ら山場をつくれば常に大笑いはできないものの一つの抱腹絶倒大笑いを生み出せるのではと思い、このセットリストを作りました。賛成であれば拍手をお願いします」
会議室は拍手で包まれたが一人腕を組んだままの男がいた。
シラオサ「なにかありますか?」
スティーブンセガール「……」
15:00
取材班「まとまりましたか?」
シラオサ「はい、なんとか自分の出した案で大丈夫そうです。まあ、自分らチームはよくぶつかるんで。こういうことも多々あります。でもここを乗り越えないと笑いは生まれないです。彼らは僕にとって一番最初のお客さんですから」
取材班「今日はありがとうございました。当日もよろしくお願いします」
シラオサ「いえいえ、こちらこそ」
一見すると普通の好青年であるが、シラオサは人一倍笑いに真剣な男であると我々取材班は感じた。
ライブ当日幕張メッセ11:00
シラオサ「おはようございます」
取材班「おはようございます」
シラオサ「今から最後の調整です」
シラオサの顔から緊張は読み取れない。むしろ自身に満ちている。
ライブ開演直前舞台裏
シラオサ「絶対抱腹絶倒!大喜利で客を!!!」
チーム「KILL!!!!!」
ライブ開演
会場は満員であった
シラオサ「今日はみんな来てくれてありがとう!いくぞ!!○○あるある」
雨の日あるある
お天道様の顔は曇りがち
シラオサ「今日のお客さんはノリがいいな!おい!続いていくぜ!こんな○○は嫌だ!!」
こんな一休さんは嫌だ
ははうえさまの人体錬成をしてる
シラオサ「大喜利冥利に尽きるなあ、まったく。俺はお前らが好きだ!!西郷隆盛がいいそうなこと」
西郷隆盛がいいそうなこと
フルコンボだどん!
目を瞑り彼の大喜利に身を委ねる観客も現れた。セットリストの狙い通りだ。
シラオサ「そろそろ本気だしちゃうか!写真でボケろ!!」
写真でボケろ
反アルゴリズム体操
笑いの山。彼がこのライブで意識することの一つ。これからのMCは言わば谷であった。谷がなければ山はない。
シラオサ「みんな今日は来てくれてありがとう。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう」
場は静寂に包まれた。谷作りは成功した
シラオサ「なんか辛気臭くなっちゃったね。大喜利に戻ろうか。僕が猫の手も借りたいくらいだよって言うから、みんなはどうしてーって答えて!そうしたら俺が答えるから!」
シラオサ「いや~猫の手も借りたいくらいだよ~」
客「「「どうして~」」」
シラオサ「駅伝に出ることになっちゃったんだよ」
※この場合の猫は猫ひろしを指します。
先ほどのMCが効いたのかバカ受けである。
シラオサ「まだまだいくぞ!!写真でボケろ!」
写真でボケろ
無敵状態
シラオサ「ラストだ!!!!!悲惨な○○!」
悲惨なブログ
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シラオサ「みんなありがと!バイバイ!!」
大喜利が終わった後も拍手は絶えない。幕張メッセの屋根上に集まった人々は帰ろうとしない。
そしてアンコールが始まる。
シラオサ「なんだよ、お前ら!最高かよ!うんこしてたのに戻って来ちゃったじゃん!!!じゃあいくぞ!!○○になんて書く?」
履歴書の短所欄になんて書く?
短所:履歴書が苦手
シラオサ「これで本当に最後だぞ!こんな○○は嫌だremix!!」
こんな履歴書は嫌だ
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シラオサ「ありがとー!!!」
こうして、シラオサの大喜利ライブは幕を閉じた。
次回の放送では2DAYS目の公演を追っていく。