WRPG(ウォーキングRPG)プロローグ
みなさん、最近RPGしましたか?どうもFF12リマスターに熱狂したシラオサです。
今回は誰でもリアルで勇者になれるゲームを考えました。
その名もWRPG(ウォーキングRPG)。
今、都会がダンジョンになる。
WRPG -プロローグ-
カメイド村では祭りが行われていた。収穫を祈り、太陽の精霊に舞を捧げ、祭りの最後に稲穂を結びつけた矢が放たれる。闇夜に消える矢に突如として火が灯り、その勢いを無くしてある青年のもとに降りる。
村長「そうか、シラオサか」
その矢が選んだ者は精霊の使い人となり世を支配する魔族に立ち向かう試練の旅をしなくてはならない。太陽の精霊の恩恵を受けるためには必要なことだった。
シラオサは黙っていた。この将来有望な若者は村一番の力持ちで切れ者であった。許嫁もいる。しかし、その若者にこの矢が指し示す将来は決して明るいものではない。
魔族はその圧倒的力で世を支配し、あらゆる種族を統治していた。シラオサは村のはずれから見たその恐ろしき四角い姿を忘れたことはない。どんな力持ちでも奴らには敵わない。そして統治下で育ったシラオサにとって魔族に抗う必要性は感じられなかった。
???「どうしたんだい?暗い顔をして??」
矢の火がシラオサに喋りかけてきた。そして周りをくるくると飛び回る。
シラオサ「君は?」
???「僕は火の精ダメシファー。太陽の精霊ソルラ様の使いさ。君の旅をサポートしにきたんだよ。」
シラオサ「さすがの俺でもこの旅は無理だよ。期待に添えそうにない」
ダメシファー「大丈夫だよ!とっておきのものがあるからね!!それに君がこの旅に出ないということはこの村がソルラ様の恩恵を受けられなくなるということだよ?作物は育たないし、みんな餓死だね」
シラオサ「……」
ダメシファー「だからそんな暗い顔をしないでって!とっておきがあるって言っただろう!今から渡すよ!」
ダメシファーは一瞬姿を消し、再び現れた。その手には剣が握られている。
ダメシファー「これがあれば君でも魔族に勝てるよ!」
シラオサ「この剣で?」
ダメシファー「そう!そのダイスソードで!!」
シラオサ「ダイスソード」
ダメシファー「魔族に対抗しうる手段さ。僕にこの剣は振れない。君の力が要るんだ」
-村のはずれへ-
ダメシファー「あそこにモンスターがいるだろ」
ダメシファー「この魔族はランクが2のモンスターだね!じゃあ早速ダイスソードで倒しに行こう!大丈夫三下だから!」
シラオサ「うおおお!!」
ザシュ!
三下「ぬわ!」
ダメシファー「やったね!倒せたよ!!」
シラオサ「俺少し自信が出てきたかも」
ダメシファー「この調子で行こう!」
???「おい!テメーら!」
ダメシファー「ランクが5の強敵だ!気をつけて!」
シラオサ「うおおおおお!!」
ランク5「効かぬ。効かぬ。効かぬ。効かぬ。効かぬ。効かぬ。効かぬ。効かぬ。効かぬ」
5以下が9連続しました。9ダメージ。
シラオサ「ふん!」
ザシュ
ダメシファー「なんとか倒せたけど君の体力が心配だ。ここで回復したほうがいい」
ダメシファー「これで大丈夫だね。どうだった?」
シラオサ「食中毒を恐れるあまりにも過剰な洗浄が行われ野菜本来の味がなくなっている。ランチにサラダをといって健康を気遣って買う人がいるがこれでは何ら効果はないように思える」
ダメシファー「?」
-旅の始まり-
村長「これは村で稼いだ魔晶金だ。持っていきなさい。きっと役に立つ」
シラオサ「ありがとうございます」
魔晶金はリアルでの金にあたる。労働をして金を手に入れよ!!
シラオサはダメシファーに言われるまま歩く。旅の最初の目的地は「アキヴァルハラ」。キンシチョウムラ、リョウゴクムラ、アサクサバシムラと経由して向かう。
物語は続く。