〇〇童貞卒業文集「リアルガチ童貞編」

少し前に彼女が出来ました。
僕が付き合おうとした動機は不純で「やらせてくれればそれでいいや」といったものでしたので、自分が彼女を好きかどうかすらわかりませんでした。しかし、知り合いのアドバイスで「初めは好きじゃなくても、一緒にいれば相手の良いところを知れるし、そこから好きになることもあるよ」といったものがあったので、まあそうなればいいかと思いつつも、あくまで僕の目線は下(シモ)の方を向いていたのです。
 
彼女とのラインは面倒なので塩対応を繰り返していましたが、行きたい所があると言われれば予定を空けてデートの時間を作りました。見たくもない映画を見させられたり、誰だか知らない画家の個展に連れて行かれたりして、付き合いたての頃はそれが嫌だったのは事実です。でも、そんなことを繰り返すうちに「この人といるの少し楽しいかも」と思うようになりました。が、その最中も僕の頭の中ではいかにしてこいつをホテルに連れ込むかということをシミュレートしてました。
 
そしてついにその日が来たのです。夕方ダーツをして、その後居酒屋へ。僕はお酒が苦手なのでコーラばかり飲んでいると、かなり出来上がってきている彼女が一言「なさけないね〜」。完全にシラフの僕は「この女この後犯してやるからな。」と湧き上がってくる怒りを抑えつつ、いつもの情けない自分を演じるためおどけて、平静を装いました。
 
スマホに目をやると23時を過ぎていたので、会計を済ませて駅へと向かいました。しかし今日はこいつをホテルに連れて行くと決心していたので、彼女の手を強引に引き、ホテル街へと歩を進めました。ホテルの前で彼女の顔をチラッと見ると、まんざらでもないという表情で非常に気持ち悪かったのですが、とりあえずフロントへ。けち臭く思われるのは嫌だったので一番安い部屋は避け、丁度空いていたわりと広そうな部屋にしました。
 
鍵を受け取り、エレベーターへ。その時、重大なことに気がつきました。ゴムを買うのを忘れていたのです。勢いだけでここまで来てしまったせいで、なんの下準備もしていませんでした。部屋にいくつか備え付けのものがあるのは知っています。しかし自分の息子にきちんと対応したものなのかどうかがわかりません。また、2回戦、3回戦、もしかしたらそれ以上あるかもしれません。その際、フロントに電話すれば持ってきてくれることも知っています。しかし、ああ、こいつら、ほんと嫌になっちゃうね、何回するつもりなのかね。ほんと、人間だって所詮動物なのよ。などとフロントに思われるのは死んでも避けたいものです。頭がクラクラして来ました。私の初体験は一体どうなってしまうんだ。興奮よりも不安が勝ってきて、異常な精神状態だったと思います。
 
部屋に入ると、彼女はベッドに寝そべってスマホをいじり始めました。なんとも言えない空気です。「早くしろ。おまえは早くきっかけを作れ」と言われているようでした。こういった時は女の人が先にシャワーを浴びるというのが一般的な気がしますが、自分は「きっかけ」を作らなければなりません。アウシュビッツのように、その先に何が待っているのかわかりませんでしたが、私はシャワー室を志願しました。いつもより入念に洗いました。洗面所から持ってきた歯ブラシで、血が出そうなほど歯を磨きました。出た後にマウスウォッシュをすれば完璧です。しかし、鏡を見るといかにも自信なさげな、不安に満ちた表情の男が映っています。思わずため息をついてしまいました。
 
しばらくすると、トントンとドアを叩く音がしました。ドアが少し開いて、ニヤニヤしながら彼女がこちらを覗いています。なんだか訳が分からなくなって、入って、どうぞと言ってしまった気がしますが、よく覚えていません。彼女は頷いて、そろりと風呂へ入ってきました。うわぁ、女の人の裸だ、と思いましたが、あんまりよく覚えていません。その後、彼女は身体を洗い、×××を××××したので、僕は彼女の×××を×××××××××××××。×××××××××××××しつつ、××××××××で、×××××。この時私は湯船にお湯を張っていなかったことを少し後悔しましたが、その後風呂から上がり、彼女は××××××××××××××××××。僕の××××××××、×××××××××××××。×××の中に×××××××××××××。××××××××××、××××××××××××××××××××××××××××。××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××。××××××××××××××××××、××××××××××××××××××××××××。×××××××××××××××。××××××××××、××××××××××××××××××××××××。×××××××××××××××。××××××××××「×××××××××××」と言われたので×××××××××××××。××××××××××××××××××××××××××××××××××××××「××××××××××」と××××××××××、××××××××××××××××××××××××。×××××××××××××××。彼女は「××××××」×××××××××。××××××××××、××××××××××××××××××××××××。×××××××××××××××。2人ともそのまま寝ました。
 
朝、とりあえず起きて歯を磨きます。全く寝れんね。横でスースー寝ている人の顔をずっと見ていると、少し恥ずかしい気持ちになりました。その人が起きた後しばらくしてから、再びここでは書けないことをしました。
 
書けないことが終わったので2人でシャワーを浴びて、ホテルを出ました。童貞を卒業すると世界の見え方が変わるのかと思っていましたがあれは嘘です。童貞も童貞じゃない人もおんなじ世界に生きているということがわかりました。お昼時だったので駅前の某中華チェーンで焼き鳥丼や餃子を食べました。彼女はラーメンをすすっています。別れ際に駅前で真っ昼間にもかかわらずハグしてキスしました。自分の一番嫌いな人種に自ら成り下がりました。その後電車で家に帰りました。嬉しさのあまり電車の中で大勢の知り合いに「ついにオレは非童貞だ」とラインしましたが殆ど既読無視されました。
 
不安だったゴムの件はなんだかんだで大丈夫だった気がします。少しズレたりしたと思いますが、多分。置いてあった2つの内の1つ、つぶつぶがついてる方のゴムは少し大きかったです。このとき失敗していたら今ごろ彼女のお腹は大きくなっているはずですが、なんともないようなので、とりあえず成功しました。
 

多分この日の事は一生忘れないと思います。おしまい。

ペンネーム:シラオサ

以上、〇〇童貞卒業文集「連載再開童貞編」でした。童貞卒業文集募集についてはこちら

って!うおおおい!

ペンネーム:シラオサちゃうだろ投稿者!みなさん!これはシラオサであってシラオサじゃありません。ルールの隙って奴を突かれました。おい「さむらごうちまもる」※投稿者のgmailによると!俺のゴーストライターをするならそこは「にいがきたかし」だろ!!

あと、無修正でお送りしたかったんですが流石に表現がきつかったので「シュミレート」を「シミュレート」に修正しました。他は無修正です。

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