零れた話「毒と医者」

どうもみなさん

どうもどうも

私はある医者

今日も一人の患者さんがやってくるようです

あなたのご職業は?

ほほう、ヒーローですか

それはそれはお勤めご苦労様です

それでどうして今日はここに?

ほほう、正義というのがわからなくなったと

ほほう、何のために戦っていたのか忘れてしまったと

いつからお始めに?

ほほう、30歳で脱サラをなさってからですか

命を奪ったご経験は?

ほほう、数えられないほどと

え、質問はもういいから治療をしてくれと

難しいことをおっしゃいますね

正義というのは病じゃなくて毒なんですよ

最初は気持ちいいが頭が凝り固まる毒なんですよ

生憎、正義の解毒剤はありません

ただ、あなたは正義がわからなくなったとおっしゃりました

これは毒が薄れている証拠です

よかったじゃないですか

経過観察としましょうかね

麻薬と一緒で離れると恋しくなることもありますが

普通の人は正義なんて持ち合わせていないことを思い出して辛抱してくださいね

え、本当にそれだけでいいのかって?

しょうがないですねえ、瀉血も致しましょう

あら、綺麗な鮮血

これで瀉血も終わりです

え、最後に質問させてくれって?

え、そのマスクはなんだって?

お答えしましょう

あなたの病がうつらないようにするためです

そこのあなたの

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